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オイリュトミーとは

太古から、私たちは祈るとき「言葉」を唱え、また畏怖の念を覚えたとき「音楽」を称えてきました。
言葉と音楽は、時代、空間、世界を超えて、異なる存在を結びつけてくれます。
オイリュトミー芸術は『見える言葉、見える歌』ともいわれ、言葉や音楽に内在する響きの法則を運動によって可視化する芸術です。それは、言葉や音楽の本質、すなわち人間の隠された本質に光をあてようとする行為でもあります。
20世紀初頭、ルドルフ・シュタイナーによって創始されて以来、舞台芸術、教育、医学療法など様々な分野で実践され、現在我が国でも子供から大人まで多くの方に親しまれています。

Q&A

Q:どういうふうにやりますか?

A:日本では、言霊といって「響きには力が宿っている」という古くからの伝統がありますが、オイリュトミーでも同様に、言葉や音楽の「音の響き」で身体を動かします。
具体的には、クラシックの生演奏で動いたり、詩や文章の朗唱で、体を動かします。
言葉や音楽の響きには、人間の心や体に作用する力があるのです。
なぜかというと、ライブの言葉や音楽は人間の本質に深く関わるからです。携帯やパソコンのメール文に慣れていると、あまりピンとこないかもしれませんが。
また、空間の中で収縮・拡散したり、また重さ、軽さを感じたり…こうすることで両極のバランスをとるのです。
また様々なフォルムを--銀河系のような渦巻きや、星の形を--動きます。形そのものに、生命形成力があるのです。
渦巻きは銀河系にも、台風にも耳の中にも指紋にも見られます。
これは、外側から内側へと流れる動きそものものがカタチになるときにできるのです。
鉛筆やクレヨンで描く図形を体で動くのは、頭で考える力を足まで下ろすことにつながります。
またグループで動くことによって、より自分自身や他者を感じとることができます。
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Q:歴史は?

A:1912年、ドイツの教育思想家ルドルフ・シュタイナーが、運動芸術として考案しました。
その後、教育や治療などにも拡がっていき、世界各国で親しまれています。
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Q:「言葉で動く」って?

A:言葉には「母音」「子音」があり、それぞれ異なる働きがあります。
ああ、ええ、おお! などの感情表現に関わる母音に対し、子音はポツポツ、ザァザァなど客観的に自然界を描写します。
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Q:「音楽で動く」って?

A:音楽では音階やリズム、シャープやフラット、音程(インターヴァル)等の要素を体の動きをとおして表します。
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Q:ダンスと違うの?

A:ダンスの振り付けと異なる点は、動きの根拠を自分で理解することです。動きの根拠は、音楽や言葉そのものにあります。
現代人は、頭だけ使ったり、心だけ動かしたり、部分しか使わないことが多いのです。それでバランスを崩して神経を病んだり、病気になりやすかったりすることがあります。ダンスやスポーツにしても、特定の筋肉のみ酷使して、腰や肘や肩を壊したりしがち。オイリュトミーでは、体と心と頭のすべて、「まるごと」使います。
まるごとバランスよく使うことで、人間の持つ本来の「美しさ」を引き出します。外見だけではなく、内面性を大切にする。精神性を大事にする。自分がどのように感じ体験しているか。内面のあり方が、見える動きとなって外側に現れるのです。
ですから、もしも自分のクセではない動きが獲得できたとしたら、その人の内面も自ずと変化する可能性が生まれます。
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Q:誰でもできますか?

A:言葉を喋れるようになった3歳の幼児からお年寄りまで、誰にでも可能です。ハンディのある人もできます。
幼児や小中学生の子供たちには、教育オイリュトミーといって、発達段階にふさわしいカリキュラムがあります。
ふさわしい時期に、ふさわしい内容をやることによって、子供たちの心と体と頭の発達を健やかに促すのです。
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Q:準備は?

A:長く続けるのでしたら、クライト(オイリュトミー・ドレス)、シュタープ(銅製の棒)、オイリュトミー用のシューズが必要です。また、経験者はシュライヤーという、ごく薄いベールをつけて、より精妙な動きを表現します。
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